先週末釣ったハゼを甘露煮にしたく、ウロコやエラ、内臓を取り除いたり、トレーに並べ冷蔵庫で乾燥させ焼いてまた冷蔵庫で乾燥という手間のかかる下処理を全て終わらせた。小さなハゼは口も小さいので、先の尖ったピンセットで口からエラと内臓を取るのは一苦労だった。もう手探り状態なので、内臓も途中ちぎれたり、肛門から糞がプニっと出始めたり、お腹の中を空っぽにするのは至難の業である。中でも一番苦労したのが肝臓(肝)を取る作業だ。柔らかい肝臓(肝)は他の臓器と内膜でつながっているにも関わらず、口から一緒に出てこないのだ。肝臓(肝)と胆嚢はピンセットで腹の下部分を探りブチブチ千切れながら取る始末。
エラから大腸まで一気に取れるも、肝臓(肝)だけは剥がれて残る。複雑なカラダの仕組みをピンセットで取り除く作業はハゼも生き物なんだなと、なぜかしみじみ感じた。生命の恵みをありがたく頂く。
さて下処理の工程を全て終わらせ、いよいよ調味料とハゼを鍋に入れ煮つける。時折甘塩っぱい香りが充満し、この香りだけでご飯が食べられそうな気になる。ツヤツヤの甘露煮が完成し、記念にカメラを向けた。
