ホオズキがなっていた。夏の風物詩であるホオズキは「ホウズキ」ではなく「ホオズキ」と書くそうだ。ナス科の植物。オレンジ色の袋を開けるとこれまたオレンジ色のまん丸な実が入ってる。子供の頃、よく八百屋へおつかいに行くとで枝付きの枝豆と一緒に売られていて「欲しいな〜。でも約束の枝豆を買って帰らなくては怒られるし」と渋々枝豆を買って帰宅。ホオズキが売られていたよ❗️と訴えても、大人たちは「あらそう、そんな季節ね」などとはぐらかされてしまう。その頃は珍しさもあったので欲しいな〜とねだってみるが、季節の花々と同じ観賞用なんだよね。
食べ物でもないのに大人が珍らしくホオズキを買ってきたのだ。袋から実を取り出し、実の口から楊枝を差し込み小さなタネを取り出している。「やってみる❓」と子どもの自分にバトンタッチ。ホジホジとタネを取る。途中、実が破けてしまうと「あー失敗だよ」と作り直しを指示される。何を作っているのかというと空になったホオズキの実を口の中に入れて「ブー」と鳴らす遊びがある。鳴らす為の空になった袋を作っていたのだ。昔はスマホもない時代、遊びといえば季節のモノを使って楽しんでいたんだね。自分はうまく鳴らすことが出来ずに大人になってしまったが、当時の大人たちはやたら「ブーブー」とおならのように鳴らしていた。この遊びはなんと平安時代から楽しまれていたらしい。その昔から庶民に慣れ親しんでいるホオズキに、今年もお目に掛かれてよかった。
