3・11②

忘れもしない12年前、会社で被災した東日本大震災。会社前の道路には信号機が停電でパニックになったクルマが大渋滞。一体世の中はどうなっているのか一切情報が入らない。地震の直後、自分のクルマのラジオで聞いた地震の震度に耳を疑ったのを覚えている。同僚がその頃持っていたポータブルカーナビを使って事務所の中で地デジをかけてくれた。皆で小さい画面の前で釘付けになった。だんだん暗くなってきたがかろうじて懐中電灯が寂しく照らしている。地デジからは昔から馴染みのある海岸で津波が襲いいたる所で水浸し、さらに家々が流されていた画像が流れている。皆で「マジか」絶句だ。海岸には無数の遺体が、とリポートされていた。足が震えた。

こういう災害に会社のガイドラインがなく、同僚たちとどうしたらいいのか、どう動いたらいいのか手探り状態だった。そうこうしているうちに何度も強い余震が起きる。その度に机の下に潜る。本当に一人だったら泣いていたかも。

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