東日本大震災から早くも12年だ。いまだかつて当時のことを書き記したことがなかったので、回顧として記録することにした。
あの日の2、3日前から実は地震が頻繁にあったのだ。しかも震度5クラス。3月11日は寒の戻りで雪が降っていた。勤務中の14時46分地震が起こり、その地震の揺れは収まるどころか激しく揺れ始め、ずーっとずーっと大きく揺れた。席を立って机の下に入ろうとしたが大きな揺れの為、動くことも出来ない。机の上にあったパソコンや電話が落ち、次に停電になり事務所の中は電気が消え一気に暗くなった。長かった揺れが収まり皆一様に「一体何があったのだ」と安否を確認しながら気持ちを落ち着かそうと必死になった。とにかく電話をかけなくてはと掛けた先は首都圏のクライアント。首都圏もとんでもなく揺れたとかで、興奮気味に対応してくれた矢先に会社の電話の充電が切れた。自分の携帯電話も回線がパンクして身内の安否も確認できないし、会社のパソコンも電話も切れ外界との通信手段が途切れた。慌てて車のラジオを聴きに行ったらとんでもない地震だったことがわかり、同僚たちとこれから何をすべきかだんだん暗くなる会社の事務所で泣きたいのを堪え会議をした。外は信号機が消え、大渋滞になっていた。
