1月11日は鏡開きだ。正月前についた餅を丸めて鏡餅にし、お飾りとダイダイが手に入らないのでスーパーで買ったミカンをのせる。まん丸の鏡餅を指で撫でて正月がくるのをなぜかすごく楽しみにしていたことを思い出す。親戚がわーっと集まりお年玉をじいさんやおばさん、親戚のおじさんから頂いたもんだ。県外の従兄弟とはお盆と正月にしか会えないのでたくさん遊び、お互いもらったお年玉の金額を比べっこ。
大人たちは朝から酒盛り。父親やじいさん、親戚のおじさんたちは顔を真っ赤にしてへべれけ状態。母親やばあさんなど女衆は給仕に大忙しい。昔の正月ってこんなもんだ。
いよいよ鏡開きの日。いい感じにヒビが入りカビが生えた鏡餅はカビを削ぎ落とし、お汁粉にしたり小さく切ってあられにしてみたりと食べ物を大事にしてきた。が、この現代はカビはよくないことがわかっている。パック鏡餅になった今では考えられないね。
