早朝、いつもの運河にハゼを釣りに出掛けてきた。ススキの穂が出始め、すっかり秋めいた運河。朝の風もヒンヤリして真夏のジリジリが懐かしい。穏やかな水面に今日はハゼが釣れるのかと心が弾む。
ところがちょいちょいムシ餌を取られるようになり、なにやら曲者がいるようだ。置き竿に鈴をつけアタリがある合図を待つが、チリンと鳴るので巻いてみるとエサだけが取られている。「おや❓」が続く。あれよあれよとムシ餌がなくなっていくではないか。
曲者が判明した時には既にムシ餌が底をついた時だった。曲者はクロダイの幼魚「チンチン」。こいつは動きが早く、ムシ餌をハゼの捕食よりも素早く掻っ攫っていくようだ。曲者の出現でハゼが全く釣れなくなったのも事実。この運河に存在することがわかったのも事実。


