ねこ好きだ。子どもの頃、妹が近所の友達と一匹のねこを拾ってきた。いわゆる捨て猫ってやつだ。もちろん母親は激怒。自分はその捨て猫がビックリするほど真っ白で、生まれてそんなに時間が経っていない子猫なのを見てはかなげで心臓がキューッと締めつけられるような感覚になったのを覚えている。
「飼おうよ」と拾ってきた張本人の妹と母親にねだる。「だめ」の一点張り。終いには「お父さんが帰ってきたら聞いてみなさい。絶対ダメって言うから」と。
父親が仕事から帰宅すると、子どものくせに妹とゴマをすった。「お父さん、疲れたでしょ。ビール飲む❓」などと言ってみる。が、父親の反応は悪い。
妹と「ダメかも」と落胆。明日拾った場所へ戻してこいと言われるのか・・・。スゴスゴと布団に入り捨て猫のことを思い出し、グスっと涙ぐむ。
夜中にトイレに起きると、茶の間へ入るドアの隙間から明かりが見えた。「❓」と思いドアを開けると目が覚める光景がそこにはあった。なんとあんなに反対の態度をとっていた両親が捨て猫にミルクをスポイトで与えていたのだ。しかも二人とも捨て猫をとても可愛がっていた。
「何しているの❓」驚いた両親はもう何も言えないよね。結果その捨て猫は家族の一員となった。変な思い出だ。
