ヨガ⑤

ヨガに通っているうちにいつも来ている人がいるなぁと思いつつも、お互い声をかけるワケでもない。すれ違う時も軽く会釈はするが目を合わせない。名前もどこから来ているのかもわからない人たちが来ているヨガ教室なんだとずーっと思っていた。かえって気を遣わず楽だな。グループ意識を持たれ、派閥なんかに入る雰囲気だったらとっくにこのヨガ教室ともおさらばしていた。

数年通ううちに、インストラクターがこのタイムゾーンのヨガ教室を去ることになり、自分を含め受講生一同動揺を隠しきれない状態に。スタジオ中受講生のざわめきが止まず、インストラクターが逆に慌てていたのを憶えている。

インストラクターがこのタイムゾーンのヨガ教室を受け持つ最終日、帰り際にいつも隣にヨガマットを構えていた人生の先輩女子(ベテランご年配)に「インストラクターが変わっても来ますよね❓」と突然話しかけられ、ちょっとしたお土産タイプのチョコ入り小箱を手渡された。「これお近づきのしるし。インストラクターが変わっても頑張りましょうね」と去っていった。

おーい❗️あなたはどこのどなたなの。

次のヨガの日、もらったものはお返ししなくてはとクッキーとコーヒーを渡した。それ以降お話しをするようになってしまった。自分的に「人と関わるのは面倒」と思っている人間なので困っている。

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